消費増税の問題で工事費が高騰し施工業者を選定するのに大変時間を要しました。この住宅の仕上材は既成品でなく手作りの木材です。非常に手間がかかりこの忙しい時期に施工者が見つからないのではと心配していました。当初予算をオーバーしましたが以前私が
設計した住宅を建てた北島建設と工事契約に至り、めでたく着工の運びとなりました。大工さんも同じ棟梁なので完成が楽しみです。
このプランは敷地南側に5.0mの道路が有り北側は田園風景が遠くまで美しい。敷地両側には建物が約20年前より建っている。東西からの日当たりは期待できずまた両隣への日当たりの影響を出来るだけないようにプランを作成した。 その為に建物は南北に開かれたプランとなっている。敷地に奥行きがあり駐車場から長いアプローチを取り玄関を建物の中心にして玄関前に半外空間を作り、その空間が寝室とリビングを繋いでいる。小住宅の新しいスタイルの玄関を提案したプランである。お施主様のアウトドア的なイメージがこのプランを作成するきっかけとなった。
両サイドの住宅に日照の影響をほとんど無いように両サイドは低くなっている。住宅で一番重要なのは近所付き合いであると私は考えている。この敷地は20年間空き地であった。この建物が建つ影響で両隣の住宅に日が当たらなくなると近所付き合いが難しいと考えた。
防湿シート敷き込み状況
建物の乾燥とシロアリ等の進入を防ぎます。
重要な工程です。
ステコン打設状況
周囲から丁寧に作業されています。
ステコンクリート打設完了状況
基礎の鉄筋が搬入された状況です。
ステコンの上に建物の詳細な位置が書かれています。
ステコンクリートはこの地墨を書くために施工されています。
監理者はこの地墨が間違えていないか確認の検査を行います。
2ヶ所指示を行いました。
基礎の配筋が完了しました。
基礎配筋の状況です。
各部屋の壁の下に配筋が有るので間取りが分かります。
基礎配筋検査状況です。
基礎の配筋は大変重要な工程です。
基礎ベースコンクリート打設状況
コンクリートは生コンクリート車で運ばれ
レッカー車で打設場所に運ばれます。
コンクリート打ちこみ状況です。
生コンクリート打ちこみ後約1時間で硬化を始めます。
打設しながら均しています。
立ち上りの鉄筋を汚さないように丁寧に打設しています。
基礎ベースのコンクリート打設完了の状況
基礎立ち上りの型枠工事
立ち上り型枠ほぼ完了
基礎立ち上りコンクリート打設完了状況
基礎コンクリート出来高状況
屋外給排水配管状況
建物周囲の地面が低い為掘らなくても施工でき
工事は簡単そうでしっかり配管が出来ています。
立ち上った枡の位置辺りまで埋め戻されます。
合併浄化槽の埋設状況。
埋め戻しは掘削土ではなく砂で埋め戻されます。
水を撒いているのは砂を一瞬液状化させ締めています。
材木のプレっカット工場
これから使用木材の製品検査を行います。
使用される木材が並べられています。
土台に使用される桧120角材です。
写真では分かりにくいが殆どピンク色の赤身材です。
柱に使用される杉120角材
上段に積まれているのが1階で見えかかりに使用される割柱です。
柾目が美しい。
中段、下段は1階の見えない部分と2階の柱です。
ほとんど赤身材なので強そうです。
杉の梁材です。天然乾燥なので赤身がピンク色をしています。
やはり天然乾燥の材で無ければと思います。
今の時期に良く揃ったものだ・・・・
この住宅は木材を普通の住宅の約4倍使用します。
40坪弱の建物に板材を含めると50m3以上は使用します。
木の家だね!
基礎工事が完了しました。
建物周りの犬走り等の砕石工事が完了しました。
建物前部とアプローチ
建物後部の犬走り
建物東側の状況
土間の砕石工事が完了し土間配筋の差筋アンカー設置の状況。
この工事を怠ると建物から犬走りが下り離れてしまします。
土間配筋完了の状況。
土間配筋間隔確認状況。
外部土間コンクリート打設状況。
土間コンクリート打設完了状況。
土間コンクリートは朝から打設し夕刻まで表面の鏝押えがかかります。
この表面押えが耐久力を決める。
土台と大引きの設置が開始された状況
土台と大引きに防腐防蟻対策の防腐剤が塗られています。
土台敷きと床組工事が完了しました。
いよいよ建て方を待つだけです。
台風の襲来で一時現場は休み。
土台が濡れないようにシートで養生されています。
建て方工事が始まりました。
柱と壁板が所定の位置に設置されています。
土台に掘られた溝に固定されています。
柱と壁板の上に桁が上からフタをする様に取り付けられています。
現場に運ばれた梁等の木材です。
近くで見るともの凄い量です。
胴差の取付状況。
棟木と母屋が設置されました。
この住宅は2階は小屋裏になっています。
両端の垂木が設置されて1日目の建て方工事終了。
2日目に神事が行われました。
準備の状況です。
垂木の設置が完了しました。
屋根の野地板張り工事が行われています。
写真下に積まれているのが野地板です。
杉板の厚みは30mmです。
野地板の上に屋根下地の防水シートが張られました。
ここまで進めば雨が降っても大丈夫です。
軸組の筋交が取り付けられています。
Nハウス工法の筋交は30mmの落し板にビス止めされます。
地震時に壁からの脱落がなく、杉板は合板のように耐久力の心配もなく
私の知る限りでは一番強くて長く安心な工法です。
内部の筋交設置状況
Nハウス工法は壁の落し板に筋交を固定するため
筋交金物は必要ないと考えられるのですが
検査は付いていなければ合格になりません。
この工法の唯一の問題点です。
鴨居の取付状況
窓上の小壁も建物強度に参加しています。
野地板の外壁部雨仕舞状況
本実加工された野地板の目地から暴風時に建物内に雨水が進入しないように
外部の野地板と内部の野地板を梁の上部で分け防水シートを挟み込んでいます。
屋根瓦施工状況
屋根は和型いぶし瓦(粘土瓦)
屋根工事完成状況
2階ルミサッシ搬入状況
1階アルミサッシ搬入状況
1階天井裏配線状況
1階壁内配線状況
電気のスイッチ等がある壁は一部落し込み板を入れず
両面杉板張りの仕上げにします。
1階天井裏配線状況
壁暴れ止め設置状況
Nハウス工法の特徴の一つで柱と柱の間に横に入れてある木材が
縦落し込み板の暴れ止めここがこの工法のミソ
階段吹抜け部
この住宅の見せ場である階段吹抜けは
美しい板が落し込まれています。
浴室の窓設置状況
換気用のガラスルーバーと景色が見えるように
大きなFIX窓の構成になっています。
1階アルミサッシ取付状況
1階寝室8帖の暴れ止め、換気窓設置状況
小さな換気窓は落し込み板の外部を補強した木材に取り付けられています。
内部は四方枠を取り付けて完了します。
中央のタレ(丸み)が付いた木材が玄関上框です。
綺麗な材料なので仕上がるのが楽しみだ。
この住宅の玄関は北米の住宅のような仕上がりになります。
1階リビングアルミサッシ取付状況
柱、鴨居と一体となった美しい取り付け方です。
2階寝室アルミサッシ取付状況
2階8帖アルミサッシ取付状況
アルミサッシ下枠はNハウス工法の暴れ止めと兼ねたデザインです。
窓の3方は額縁が後から取り付けられます。
天窓の取付状況
この天窓はハンドルで約15度開閉します。
天窓は30mmの野地板に取り付けられていますが
4方に額縁が取り付けられて仕上がります。
天窓下の採光窓取付部からリビング見下げ。
外壁部の軸組及び設備工事が完了。
南面西側
南面東側
北面東側
壁につくコンセント類は落し板と防水シートの間に施工される。
北面西側
西面
東面
開口部廻り
開口部周りには両面粘着テープが建具枠廻りに貼られ
それに防水シートを貼り付ける。
外壁部の雨仕舞はこのシート張りが最も重要である。
防水シート
外壁の防水シートはデュポン製タイベックシートを採用
床なり防止補強材取付状況。
外壁の防水シート張りが完了しました。
養生シートの隙間から一部壁が白く見えています。
1階のリビングの床張り状況
小窓に額縁が取り付けられ窓らしくなりました。
奥に見える窓は浴室の窓です。
入浴しながら外が見たいと言うお施主様のご要望で
透明のガラスが取り付けられました。
外壁下地の胴縁が取り付けられました。
養生シートの隙間(左下部)から一部見えています。
一階の床張りが完了しました。
建て方時に施工されていなかった間仕切り壁状況。
2階床張り前の状況
2階床張り状況。
杉の厚板を梁に直接張る工法です。
この工法は建物2階床部分の水平剛性を高めることが出来る。
外壁張り工事が始まりました。
外壁の防火サイディング板です。
玄関横の外壁状況
この右側は杉板が張られます。
玄関引戸敷居。
この住宅は既成の玄関ドアではなく杉板で製作します。
玄関が奥にある為雨に当たらないからです。
玄関から階段吹抜けホール
階段の段板の隙間から向こうの景色が覗ける仕掛けになっています。
2階主寝室
この外側に木製のバルコニーが取り付けられます。
2階寝室見返し。
2階寝室クローク
高さは少し低いのですが、物を置くには充分です。
棚とハンガーパイプが取り付けられます。
将来の子供部屋北側。
屋根裏小屋の子供室。将来ここに住む子供は喜ぶだろう。
子供室南側
写真に写っていませんが中央部に開閉式の天窓があります。
2階から階段室
親柱の頭部に球のオブジェが取り付けられます。
ユニットバスルーム
住宅の浴室はこれが一番です。
1階寝室8帖。ほぼ完成しました。
追加工事で6300円カーテンボックスが取り付けられます。
1階寝室8帖からクローゼット
2階床のある部分は1階の天井が張られます。
2階床のごみやほこりが1階に落さないためです。
外壁工事が完了しました。
養生シートで残念ですが見えません。
外壁の状況
アルミサッシ周りは同色のコーキングが施されています。
2階の窓周り
建物裏側の外壁状況
キッチンが取り付く壁にキッチンパネルが張られました。
キッチンの取り付く部分は壁が汚れない為です。
像の鼻のようなダクトはレンジフードのパイプです。
2階寝室
スイッチの取り付く部分の壁は配線の為に2重壁になっています。
1階便所
この部分の向こうに配電盤が取り付くので家中の電線が集まっています。
リビング
この壁にLDKの全てのスイッチが集まります。
部屋に筋交が露出している部分は木で隠されています。
このデザインは私のデザインではありません。
大工さんのデザインです。あまり家に合っていない。
LDK天井
このLDKの天井は半分が吹抜けで半分が白色の天井になるデザインです。
床補強
梁と梁の中央部にある木材は
2階床鳴り防止目的に補強されています。
システムキッチンが設置されました。
トーヨーキッチンの3Dシンクキッチンです。
使いやすいしカッコ良い。
1階便所
配線された壁が杉板で隠されました。
脱衣室
横桟が取り付けられた場所に洗濯機が置かれます。
その後ろはキッチンボードが張られます。
脱衣室
洗濯機置き場に真っ白なキッチンボードが張られました。
玄関の天井下地
玄関の天井は梁が見えないように仕上げます。
外部足場撤去前
外部足場撤去後
建物が現れました。これから外部の仕上げが始まります。
軒樋の状況。
隣の家に雨水が飛ばないように前高の軒樋が施工されています。
玄関部分
この家は一番奥に玄関があるプランです。
玄関前の外壁は屋内のように杉板で仕上げられます。
リビングのテレビ置場兼書棚
杉の無垢板厚30mmで組まれています。
今は杉材が安いので15~20万程度ですが
その内に2から3倍の価値が出てくるでしょう。
リビングの窓にお施主様の要望でカーテンボックスが取り付けられました。
リビングの天井
2階のある半分が白色塗装仕上げで半分は吹抜けになっています。
玄関の下駄箱
杉板での箱組に扉を付けて仕上げます。
寝室の窓にも杉板のカーテンボックスが取り付けられました。
片引戸引き込み壁部
Nハウス工法独特のシンプルなデテールです。
寝室の天井
2階のある半分が白色塗装で半分が吹抜けになっている。
階段の格子手すり
親柱の頭部は同じ木で球加工されています。
さわると気持ち良い。
杉の家は空気が良い。見て落ち着く。さわって気持ち良い。
同じ木を球加工しているので木目が親柱から繋がっているので
より美しく見える。
2階ホール
奥のへこんだ部分に洗面台が設置される。
主寝室クローク
屋根裏のクロークに棚とハンガーパイプが設置され完成。
北面の外壁の状況
玄関前の杉板が張られました。
真ん中の穴のあいている部分が玄関です。
2階バルコニーが設置されました。
玄関前の木製デッキ工事状況。
階段手摺設置状況。
廻り階段なので丸い手摺を繋ぐのが難しい。
2階便所の書棚
2階ホールに洗面台が設置されました。
洗面台裏は汚れ防止の為キッチンボードが
お施主様の要望で張られました。
2階木製バルコニーの状況。
木材は防腐処理材を使用していますがこの上に保護塗装で仕上げられます。
最上部に取り付けられた幅広の板が夜露からバルコニーの骨組みを守ります。
外部のデッキ、バルコニーが完成しました。
右側のコンクリート叩きからアプローチします。
このアプローチの前は植栽で仕切られます。
玄関前に約12帖の木製デッキが創られています。
このデッキからアプローチします。
玄関前の半外空間です。
このデザインがこの住宅の個性です。
リビング
ダイニング
1階寝室
リビングと同じ天井が半分のデザインです。
2階主寝室
2階屋根裏部屋
駐車場の砕石舗装工事
リビング前に植えられるキンモクセイが並べられています。
カーテンの代りでアプローチとリビングを仕切ります。
キンモクセイが植えられ
風が吹いても倒れないよう添え木をしています。
駐車場と敷地を仕切る生垣(レッドロビン)の骨組み(竹垣)割付られています。
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