お施主様は規模の大きい食品(缶詰)製造会社です。施工者の神原建設株式会社様より依頼されて設計と工事監理を行っています。既存の大きな自動冷蔵倉庫を囲むように冷蔵自動倉庫と工場が計画されました。建物規模は2棟で約2000m2ですが高さが18m(約6階建て)もある大きな建築です。私の事務所は神原建設の依頼で過去に10,000m2の2階建ての工場や一昨年は建物の長さが100mもある工場と倉庫を経験しているので問題なく業務を進めています。
工事概要
工事名 メグミフーズ株式会社 自動冷蔵倉庫、工場 新築工事
工事場所 徳島県阿南市新野町
構造規模用途 鉄骨平屋建て 自動冷蔵倉庫 延べ1019.05m2(308.26坪)
鉄骨2階建て 工場 延べ968.90m2(293.09坪)
工 期 令和3年年9月~令和4年年9月
施工者 神原建設株式会社
現場監督 藤坂 憲市
設計監理 中飯賀業建築研究所 中飯賀業
平面プラン
左下の建物が何年か前に私が設計した冷蔵自動倉庫です。
その建物を囲むように上が長さ60m×巾15m×高さ17.6mの冷蔵自動倉庫
右側が24.5m×31.8m×高さ11.2mの大きな缶詰工場です。
建物間にはリフトが通行する通路が設けられていて将来的には屋根を計画しています。
冷蔵自動倉庫立面図
冷蔵自動倉庫は大きな冷蔵庫です。
中にはトヨタ製の自動収納ラックが設置されて建物いっぱいの食品の材料などがコンピューター制御で管理収納されます。
工場立面図
この工場は缶詰の材料を加工する工場で東面は大きなシャッター開口部を有しています。
工事現場写真
地鎮祭の準備をしています。
左側の大きな建物が既存の冷蔵自動倉庫です。
長さ60mの冷蔵自動倉庫棟の基礎工事の状況です。
建物の高さが高いので大きなフーチングが設置されています。
建物が大きいため建物の中に重機を入れて工事を進めています。
左側の大きな建物は既存の冷蔵自動倉庫です。
基礎工事が終わり鉄骨建て方工事の準備をしています。
冷蔵自動倉庫棟の鉄骨建て方の状況です。
建物が大きいので一枚の写真には入りません。
建物が大きいので鉄骨建て方工事と共に外部足場も設置して進めています。
冷蔵自動倉庫棟の鉄骨建て方後の全景
続いて工場棟の建て方工事を進めています。
設置されているクレーンももの凄く大きい車両です。
工場棟の鉄骨建て方状況
大きなクレーンを建物内に入れて建て方工事を進めています。
冷蔵自動倉庫棟の柱脚の状況
もの凄く太いアンカーボルトが設置されているので
太さが分かるようにたばこの箱を置いて写真を撮りました。
太さは6cmくらいは有ります。柱の両側に3本づつ設置され
この3本が地震や台風の外力から建物の倒壊を防ぎます。
冷蔵自動倉庫棟の鉄骨建て方工程が終了した状態
奥行き60mの空間はもの凄い。
屋根が葺けて土間の配筋を組んでいます。
自動倉庫用ラック機械が設置されるので土間の厚みも厚くダブルで配筋されています。
土間のコンクリートが打設されて足場が設置されています。
この足場は床から約17m上の天井と壁の内装を施工するための内部足場です。
もの凄い建物のような足場に圧倒されます。
床から17m上の天井下地と左側の壁はねずみ色の耐火被覆の施工が進められています。
この建物は規模が大きいため外壁が耐火構造の準耐火建築物に仕上げる必要があります。
作業が出来るようにフラットの床のような仮設足場が設置されています。