お施主様はこのホームページを見て、私に設計を依頼しました。整骨院併用住宅で木をふんだんに使用した設計となっています。事前に私のホームページから
私の考え方など理解されていたので良い設計になりました。現場は私の事務所より車で片道2.5時間掛かる今までで一番遠い現場となりました。若い夫婦の思いを叶え幸せな家庭が築けるよう最善を尽くす覚悟です。
徳島県でも雪も降る寒い地域なのでNハウスの杉板も40mmの厚みの杉板を多く使います。
初めての地域で初めての大工さんとのコラボは楽しみです。
工事概要
工事名 整骨院併用住宅(Nハウス) 新築工事
工事場所 徳島県三好市三野町
主要用途 整骨院併用住宅
構造規模 木造(Nハウス工法)瓦葺き2階建て 延べ226.07m2(68.38坪)
工期 平成27年5月~平成28年2月
施工者 有限会社 川原組
現場監督 川原 大介
工事監理 中飯賀業建築研究所 中飯賀業
エレベーションプラン | |
立面図
大屋根のダイナミックな外観に仕上ています。
外壁はNハウス工法の上に杉板重ね張りで仕上げ
壁の杉板の総厚さは60mmから90mmで
ほとんど隙間のないログハウスです。
設計前の建設地調査写真 | |
敷地西側から全景
この広い田圃に計画すると聞き少し驚きました。
当初は敷地を一部の残そうかと考えても見ましたが、結果的には
敷地いっぱいの計画になりました。
敷地東側から全景
こちら側に住宅を計画することを決めました。
この部分から建物が美しく見えるように計画しました。
この位置からこの方向が遠くに美しい山が見え一番眺望が良いので
リビングの位置をこの辺りにすることと決めました。
木材の確認状況 | |
木材が製材所に搬入されました。
物凄い量の丸太です。
製材して90m3の木材が必要です。
3から4mの丸太は板材用
長い丸太は小屋梁用
太い丸太は柱や天井板用
太い丸太は柱用
製材された小屋梁用の木材
製材された木材は大きさと番号が振られて
自然乾燥の為に桟積をしています。
地鎮祭準備の状況です。
地域性かたくさんの身内の方がお祝いに参列しました。
今から杉板に製材される丸太
丸太から杉板に製材された状況
乾燥場へ搬出さえる前の状況
屋外で天然乾燥させている状況
天然乾燥が終わり倉庫に積まれた状況
土台、柱材
松の丸太梁
左側が杉板で右側は梁材
倉庫内に養生された大きな長い梁材
基礎工事 | |
基礎工事の前に浄化槽が設置されました。
整骨院併用住宅の為ちょっと大きめです。
蓋を開けた浄化槽の内部
人槽や性能を表すシートが貼られています。
建物下部は全て砕石での地盤造成が設計されています。
一旦平地を造成しその上に
ベタ基礎内の砕石工事を施工しています。
地面に縄張りされている部分が建物位置です。
東側道路より
基礎下の砕石を造成し向こうに見える
ローラーで締め固める工法を採用しました。
使用されている砕石です。
基礎ステコン打設状況。
東側より
家が大きいので防湿シートを敷きながらステコンを打設しています。
砕石の上に小さく見える木の杭は
捨てコンクリートの高さを示す基準です。
ステコン施工状況西側より
ステコン完了状況。
家が大きかったので4人で一日かかったようですが
綺麗に仕上られていました。
上部の工事が順調に進むでしょう。
基礎外側の型枠完了状況
西側
整骨院の従業員出入り口部分です
南側
整骨院玄関部分です。
手前の四角い部分は独立ポーチ柱の基礎です。
玄関が土間になっていて床の高さまであるので
建物の耐久性を優先し基礎の高さが高くされている。
南側
住宅の玄関部分です。
四角いのはバルコニーの柱基礎です。
東側
手前が住宅に進入する道路です。
西側よりステコン墨出し状況。
ステコンに地墨が書かれています。
その寸法を各部屋ごとに検査をしました。
東側よりステコン墨出し検査状況
赤のマーキングが床下通風口
基礎に開口を開ける部分です。
開口補強の配筋を行う為にしっかり位置を記載します。
その為に捨てコンクリートが打設されています。
基礎の配筋が組みあがったので
配筋検査の状況
西側より全景
整骨院北側
整骨院南側
手前に一部不足部分があり手直し指示を行いました。
下にあるのが手直しした写真です。
整骨院の便所入り口部分の配筋を追加しました。
整骨院玄関ポーチの連続柱基礎です。
職員出入り口柱基礎です。
東側より全景
こちらは住宅部分です。
住宅部分和室からLDKの部分です。
基礎が一部高くなっているのは外側に
池のテラスが有るためです。
整骨院玄関部分基礎が高くなっているのは
バリアフリーの玄関を作る為です。
一部配筋が不足があり手直しを指示しました。
下の写真が手直し完了の写真です。
同じ方向なので見比べると良く分かるでしょう。
整骨院の電気治療室周辺
小さな間仕切りごとに基礎を設けています。
床下通風口廻りの補強筋の状況です。
基礎ベースの補強筋の状況です。
地中梁下にベースの補強筋を入れています。
私独自の補強方法です。
住宅玄関部分
出入り口下部の配筋が不足していたので
手直しを指示しました。
下の写真が手直し完了の写真です
方向が違うので分かりにくいが
どこか狭くなっているように見えるでしょう。
以上基礎配筋検査と手直し完了の写真です。
瑕疵担保保険の基礎配筋検査は合格していましたが
3箇所の配筋不足を発見し手直しして頂きました。
どれも土間部分の基礎なので将来のひび割れ等が発生する恐れが有りました。
次はいよいよ基礎ベースのコンクリート打設です。
コンクリート打設前清掃状況
右側に配水管等の配管が取り付けられている。
基礎ベースコンクリート打設状況
打設後均し状況西側より
打設後均し状況東側より
基礎ベースコンクリート打設完了状況
西側より
整骨院玄関部分
整骨院玄関ポーチ連続柱部分
従業員出入り口部分
東側より
住宅玄関ポーチ部分
基礎立上り型枠が搬入されている状況。
切組状況
短い梁(小梁)を先行して刻んでいる。
化粧丸太の墨付け状況。
四角い梁に比べて優れた技能が要求される。
使用金物確認状況。
長い梁は巾や厚みを一定にする加工が終わり
墨付け加工を待っている。
綺麗に削られた化粧松丸太と大梁
切組が完了した杉(上)と松の丸太。
墨が付いているのでもう一度サンダーで仕上られます。
切組前に並べられた長物の梁材
左側は切り組が完了した梁材
柱材
柱材は大きな丸太から作られた割り物です。
柾目が美しい!高そう。
切組され仮に繋がれ20mを超える桁材
基礎立ち上がりコンクリート打設前
配筋検査の状況。
配筋検査が合格し打設前の水撒き
きれいな基礎を作るには非常に重要な工程です。
打設前の独立柱の状況。
基礎コン打設後に埋め込まれるアンカーボルト
コンクリート打設用のトラッククレーンがセットされ
と生コン車が到着しました。
コンクリートの伝票。
普通コンクリート、強度21、スランプ10、砕石20
スランプが小さいと施工は難しいが割れにくい。
コンクリート打設状況。西側より
東側からコンクリート打設状況。
ホッパーで投入しバイブレーターをかけている。
基礎コンクリート打設後の養生期間
雨が降って最高の状況です。
加工場に搬入できない14mの長い梁が
現場に運び込まれ雨に濡れないよう養生されている。
加工場の状況
梁や母屋が加工されて積まれている。
柱、鴨居等の造作材が製材品から仕上材用に
巾や厚さを揃える加工がされた木材。
長い張りに加工前の墨入れがされた常態。
切組加工された床梁ともろだのポーチ柱。
切組加工が終った柱材
切組加工の前に表面を仕上られた
ケヤキの大黒柱。
切組加工が終わり木材。
基礎が完成しました。
東側から
西側から
整骨院玄関前のポーチ柱の基礎の状況
土間の上からではなく下から作っている。
整骨院ポーチ部分のスロープ土間コンの状況
住宅部分玄関ポーチ部分の土間コンの状況。
外部のもろだの柱下に敷かれる自然石
中央部に穴が開けられボルトを貫通し柱が取り付けられる。
建て方の開始 | |
土台の設置状況。
土台の後に大引きを設置している状況。
東側から住宅部分
土台の後に大引きを設置している状況。
西側から整骨院部分
基礎が高い部分は玄関と便所部分
土台、大引きが取付けられた後に
建て方用の仮設床のために合板が敷かれている。
建て方準備が完成し建て方を待つ状態。
梁材が現場に搬入された状態。
柱材が現場に搬入された状態。
節の無い柾目の綺麗な柱だ!
柱は搬入の後シートで養生されている。
壁の杉板が現場に搬入されている状況。
1階の縦落とし込み板と柱が建てられて2階の床梁を設置している状況。
Nハウス工法の施工方法です。
整骨院と住宅部分を仕切る部分から開始。
住宅部分の大黒柱の設置状況。
このケヤキの大黒柱は2階まで貫通している。
住宅部分2階床梁の設置が完了。
住宅部分2階床梁の上からの状況。
LDK吹き抜け部分には松の化粧丸太が架けられている。
整骨院の柱と縦落とし込み板の設置状況。
まず外側から施工している。
整骨院内部の柱と縦落とし込み板の設置状況。
内部造作工事(鴨居や敷居)を同時に進めている。
整骨院内部の柱と縦落とし込み板の上からの設置状況。
整骨院小屋梁の設置状況。
一本づつ丁寧に吊り上げて設置する。
整骨院小屋梁の上からの設置状況。
中央部に松の化粧丸太が組まれている。
この上に大きな棟木が設置される。
整骨院玄関ポーチのもろだの丸太柱取り付け状況。
上手に敷石が設置されている。
整骨院小屋組みの上に束柱が取付けられた状況。
整骨院屋根部分の垂木が取付けられた状況。
整骨院小屋組み上からの状況。
中央の大きな棟木から肋骨のように太い垂木が取付けられている。
整骨院の上部空間はほとんどに天井や壁がなく大空間になっている。
平屋部分の屋根野地板が張られ防水下地シートが張られています。
大屋根部分の小屋組みが進められている。
大屋根部分の垂木が付けられほぼ建物の形を成してきた。
良い形だ。
正面から
内部は落し込み壁も付けられているので
野地板と床を張り窓を付ければ殆ど完成。
キッチン上部の化粧丸太梁
この梁にフライパンが吊り下げられる予定。
楽しみだ。
垂木の鼻先が切断され野地板張りの準備をしている。
大屋根に野地板が張られました。
西側から
この方向は実際より家が小さく見えるようになっている。
整骨院のお客さんには建物を小さく見せる方が良い。
大屋根に野地板が張られて
ほぼ家の形になった。
大きく素晴らしい建物になった。
南側には居室があり大きな窓が連なっている。
屋根全体に屋根下地防水シートが張られて
もう大雨が降っても大丈夫で安心。
軸組の法定中間検査を受ける為
柱梁、筋交いに軸組金物が付けられている。
本来この構造には必要がない金物ですが
付けなければ軸組検査が受かりません、変な世の中だ。
屋根工事が始まりました。
多くの瓦が屋根の上に並べられています。
瓦の種類は寒いので三州瓦です。
屋根が綺麗に葺けました。
綺麗に仕上がっています。
外壁防火サイデイング張り状況
西面
南面
東面
白い防水シートの部分は杉板が張られます。
外壁板張り状況
南面
外壁工事がほぼ完了し足場が外されました。
南西方向から
南東方向から
北西方向から
キッチンの床工事状況
杉板厚30mmの上に耐水合板を貼り
その上にタイルを貼っています。
和室の壁上塗り状況。
リビングの仕上げ状況。
階段の仕上げ状況。
親柱の球は大工さんが彫刻した為少し歪になっていますが
あじと価値がある。
2階子供室の仕上状況。
クロークの扉を付ければ完成。
寝室の仕上げ状況
リビング吹抜けを望む窓がある。
寝室窓からLDK吹抜けを見る。
化粧の小屋組が美しい。
寝室の天井
高い空間を丸太の化粧梁で締めている。
階段ホール
親柱の頂部は球に彫刻されている。
施術室の天井下地状況。
中待合室の吹抜け状況。
化粧の松丸太が組まれている。
受付内部の仕上げ状況。
スタッフルームの仕上状況。
電気治療室の廊下の仕上状況。
客用便所の仕上げ状況。
汚れる部分はメラミンの化粧版で仕上られている。
整骨院玄関の上履き入れとベンチ
住宅部分の玄関横シューズクロークの内部。
たくさんの靴が収納可能である。
スロープタイル貼り状況
スロープタイル貼り状況
柱下の自然石廻りと手摺柱廻りはタイルを切り合わせが
大変でした。
デッキ下のコンクリート打設状況。
これをしないと草が生えてくる。
キッチン前の物干デッキ。
ベランダが設置されました。
オーバーハングしたデザインのベランダです。
柱はもろだの丸太を採用しています。
この地方ではポーチ柱に良く使われています。
ベランダの材料は長く使えるように
ヒノキ材を防腐含浸処理をしました。
保護塗装を塗って仕上ます。
長く持つように大きな材料を採用しています。
整骨院前の睡蓮を育てる水槽のコンクリート打設状況。
ダイニングテーブルの天板
ケヤキ材を剥ぎ合せて一枚にしています。
和室の下塗り状況。
キッチンパネルの仕上げ状況。
木製の長いカウンターはキッチンバック棚です。
右側にIHヒーターが埋め込まれます。
リビングの仕上げ状況。
和室の障子が切込みされました。
現場製作の洗面化粧台
この上にお施主様の焼いたタイルが貼られます。
お施主様拘りの洗面台です。
ベランダの保護塗装も終わりほぼ完成です。
屋外看板基礎の状況。
外構工事
駐車場舗装工事に伴う敷地排水溝施工状況。
外構工事
敷地排水溝完成、看板柱設置状況。
亜鉛めっきされた柱にケヤキの木で作られた
看板が取り付けられる。
建物外観
建物はほぼ完成しました。
整骨院玄関スロープの状況。
舗装と植栽がされたら完成。
整骨院待合室前の睡蓮の池
コンクリートの上にタイルで仕上られ
水槽内部はFRPで防水されています。
住宅部の駐車場
砕石舗装状況。この地方の砕石は小さな青石です。
南側より
外構工事が完成し植栽がされるのが楽しみです。
外構工事の生垣等はお施主様の施工もあるようで
どんな感じになるか楽しみです。
キッチン横の物干デッキに設置された屋外調理用の流し
贅沢ですね。
外構工事
舗装工事が完了しました。
外構工事
フェンスと屋外看板が完了しました。
駐車場の線引きも終わり
後は開院を待つばかり
施工者の川原組様には大変お世話になりました。
立派な整骨院と住宅が完成しました。
設計監理者として大変満足しています。
後は植栽工事が完成すれば屋外の竣工写真を撮影し
またこのホームページで5月初旬に公開いたします。
このページを長く見に来て頂いた皆様
楽しみにお待ち下さい。
この整骨院が繁盛しますよう祈念致します。