この椿八幡神社は私の生まれた地域の八幡さんです。拝殿を改築するにあたり氏子である私に設計を依頼して頂いた関係者の皆さま有難うございました。誠心誠意の仕事をさせて頂きました。この拝殿は老朽化が進み危険になったので改築しました。しかし向拝部分の唐派風をはじめ虹梁等の小屋組みが美しいままであったので再使用する事にしました。私の想像では前回も再使用し今回で3度目以上と考えています。この部分は明らかに文化財的価値を持っているでしょう。特に美しい束柱は現在の技術では再現が不可能ではありませんが非常に困難と思います。建物の平面プランもエレベーションも前回の建物に合わせました。前回より庇が少し大きくなり今風になっています。

 

平面プラン

 

 

 

 立面図

 

 

 

 

 

 解体前の既存拝殿

どっしりとした佇まいを感じさせる。

 

 

 

全景（撮影岩浅）

 

 

 

 改築された拝殿

50年くらい経てば前の拝殿のようにどっしりしてくると思います。

庇が大きくなったので向拝部分の唐派風が少し小さく見えてしまう。

 

 

 

 

東側から

左側の赤い屋根が本殿

 

 

 

 

既存部分を再利用した向拝

漂白して保護塗装を施すと新築のように見える。

 

 

 

 

内部正面

正面の扉の向こうに本殿

 

 

 

 

内部右側

 

 

 

 

内部左側

 

 

 

 

 

内部本殿側

 

 

 

 

拝殿から向拝部の屋根

虹梁の上の軒桁の中央部に円い装飾の飾り束がある。

 

 

 

 

手洗い場

 

 

 

 

 

秋祭りの飾りつけの状況

この後盛大に秋祭りが行われた。

私も御神輿を担ぐのに参加した。

 

 

 

 

国指定の登録文化財本殿の写真（岩浅睦夫氏撮影）

 

 

 

 

建物は1.5ｍ角であるが屋根がもの凄く大きい。

その為建物に施されている彫刻が今も綺麗の残っている。

以下彫刻の写真

 

 

 

大きな前の庇を受ける部分

 

 

 

虹梁上の部分

 

 

 

妻壁の部分

束のデザインが美しい。

 

 

 

壁上の部分

 

 

 

正面上の部分

 

 

 

登録有形文化財のプレート

阿南市では残念ながら太龍寺に続き2か所目