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菓志道 高市 木造2階建て 75坪 撮影 幸田青磁 |
この洋菓子店舗「菓志道 高市」は約十年前に設計したカフラを気に入って随分前からお施主様に設計を依頼されていました。カフラは別名高鶴ドームで鶴と亀をイメージしてデザインした建物で現在亀のほうに銘木家具アンディゴのお店があります。この建物の塀のデザインは瓦師の高鶴覚氏のデザインです。正面から見ると大屋根を持つ平屋に見えますが、右側の奥が2階建てとなっています。全体的な基本デザインとプランは甘ーい香りのする、前のお店でお施主様と奥様の三人で何度もディスカッションを交えこの形になりました。建物のデザインはフランス菓子を中心に販売されていること、練り塀がいること、近くを通る55バイパスからの遠景などを考慮してこのデザインに決まりました。地域では有名な洋菓子店で、お施主様のご要望も的確でまた教育されたスタッフもいて良い設計が出来たと思っています。
正面から外観
真ん中が玄関で右が洋菓子店、左側が喫茶コーナーになっています。気候の良いときは外でもケーキなどベンチで食べれるように考えていましたが実現していません。ほこり等が入らないように窓は殆どFIXです。前面は作っているお菓子に負けないように本物の雰囲気を漆喰壁と木製の建具で仕上げました。
平面プラン
上が一階のプランです。前記でも説明しましたが、前のほうに店舗を並べ奥に厨房を作りました。店舗からガラス越しにケーキを作っているのが見えるようにしました。玄関横の練り塀の裏にはお施主様のご要望で長い池が作られています。
下が2階のプランです。階段を上がると空箱等の倉庫がありその奥に従業員の休憩室、手前に事務所があります。休憩室には奥様のご要望で外に出れるバルコニーがついています。
南東側から
連続した柱で屋根を受けテラスを造りました。高鶴氏デザインの塀の裏にはお施主様のご要望の細長い池が造られている。左側喫茶前は当初開閉式のテントを提案していたが、植栽を施したためバーゴラを将来設置する計画がある。
玄関横のテラス、池
玄関横は自転車置き場とベンチを並べ屋外の休憩、待合コーナーとなっている。ここで子供が泳いでいるコイや金魚を見ながらシュークリームを食べる姿をイメージして創った。
風除室、店舗入口部
風除室も玄関横からの塀のデザインを連続させている。食べ物を販売する店舗なので正面に手洗いがある。奥が喫茶コーナーで奥の右側に鏡から連続した厨房のガラス張りがあり、お菓子を作っているのが覗けるようになっている。
喫茶コーナー
喫茶コーナーは天井が無く屋根の野地板と屋根を支えるデザインされた小屋組が見えている。腰は汚れが見えないように杉板とコンクリート打ち放しで仕上げられている。
喫茶コーナー見返し
天気の良い風の無い日は右側の開きドアを開けて外でもケーキが食べれるような計画です。左側が厨房カウンターですが雰囲気を壊しているようで残念です。
喫茶コーナー奥のお客様用便所
天井を高くすることで、インパクトと消臭効果を狙っている。
洋菓子店舗
お客様のスペースのみ天井を高くしてお客様に解放感と優位性を与えるデザインです。スタッフの居る空間は天井も白くお客様に清潔感を感じさせるデザインとした。
洋菓子店舗正面
ガラスと白のショーケースと建物に合わせたレジカウンター、奥のラッピングテーブルが並んでいる。大梁にはデザインされた文字が彫刻されている。
洋菓子店舗見返し
明るい色の杉の木と白のデザインが新築の艶やかさをだしている。何年後、十何年後は木の色があめ色になってコントラストが鮮やかな空間にへと変化していく。
サービスコーナーから洋菓子店舗
窓の外にはテラスと池があるが、木製のFIX窓はペアガラスで外の音は聞こえない。外から店舗の中はガラス張りで丸見え状態でなく、夜も温かい雰囲気の中で人影が仄かに見えるようなデザインです。
厨房
オール電化で乾式の厨房である。壁はコストと耐久力を兼ねた防火サイディングを張っている。白とステンレスの空間で清潔感と明るさがあります。
厨房見返し
厨房の仕上げコーナーからガラス窓越しに店舗、喫茶コーナーが見える。
従業員休憩室
従業員休憩室は2階にありくつろげるように住宅の一室のように仕上げました。右側の本棚は造り付けで事務所の間仕切りを兼ねています。窓の向こうはお施主様のご要望「外に出て気分転換できるように」でバルコニーがあります。
従業員休憩室
コストと耐久力を高めるため野地板を厚くして天井は省略しました。右側が男女の更衣室となっています。従業員は店舗内を上履きで就業しますが、休憩時は裸足になれるように入り口部分に上履き入れを作りました。
事務所
事務所は売上等の事務計算と、シェフがお菓子のレシビを考える場所です。左側が休憩室との本棚間仕切りです。右側上にロフトがあり保管するものを置けるようになっています。木造を生かし事務所より住宅の個室のように仕上げました。
オーナーと従業員です。
夕暮れの全景 西側から
夕暮れの全景 東側から
夕暮れの全景 正面から
建物の中がほんわか明るく見え中に幸せを売っているように感じられます。照明デザインは宮城久典氏です。
この菓志道高市の施工者は深川建設(株)です。
ちなみにこの店舗の工事費(厨房、店舗什器を除く)は外構工事も含めて
約3500万円くらいです。
設計監理料はで300万円でした。
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