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カフェ ラメール RC造PH付2階建て 撮影 幸田青磁 |
このカフェは私が知っている中では一番海の景色が美しい場所に建っている。この場所に
作品を造れたことを建築家とし最高の幸せと感じています。私がこのカフェを設計することに
なった経緯も偶然と幸運が重なり私に与えられたと感謝をしています。
私の事務所(ログハウス)建設工事の現場に突然見学に来た徳島で一番美味しいすし屋の
大将から何年か後に常連客のお施主様を紹介頂きました。
敷地は美しい海に面した緩斜面で、当初私は敷地の形状をそのままに一階に海を眺めながら
暮らす住宅、2階にガラス張りをバックに透明のガラスカウンター越しに海を見ながらコーヒーを
飲むカフェのプランを提案しました。
お施主様といろいろとディスカッションを進め、お施主様の価値観や希望を私と共有すること
ができたと感じています。会心のカフェをご紹介します。
※残念ですがカフェ ラメールはしばらく休業いたします。建物はそのままですがお店は休業しています。
海側から全景
南フランス風との希望から白とレンガ色で仕上げました。アプローチ、テラスの手摺と風除室はガラスで存在を消しました。カーブした大きなスロープに負けないようにカーブした壁を立ち上げたデザインにしました。生垣等の植栽を施しバックの山に溶け込むようにしました。
2階プラン
2階のカフェは緩斜面の敷地状況を利用し道から下るように駐車し下るように半円形のアプローチのスロープからカフェに導入する。スロープを上りすばらしい海の景色に遭遇するよう計画をした。
夜明け前の駐車場から
建物が山の稜線に沿うように屋根を片流れのデザインとした。営業時間は午前11時から午後7時で、照明デザインは宮城久典氏に依頼しすばらしい夜景となっている。
夜明け前のテラス
冬季の夕方はこの景色に近いと思います。建物の感じと色合いを明るく仕上げてあるのでこの時間は浮かび上がるようで暖かく感じます。海に面した窓は風圧の計算から水族館のような厚いガラスが入っています。テラスは海の音を聞きたい人にお勧めです。時間を忘れます。
明け方の正面から
敷地の緩斜面の状況がわかる一枚です。「カフェをメインに住宅は分からないように」お施主様のご希望に応えれたと思える一枚です。海から見たら一階の住宅はまるでカフェの基礎のようです。光が無いので手摺も風除室も存在しないように見えます。
風除室から
明け方玄関の風除室から海の絶景です。正面が太平洋の手前に浮かぶ伊島です。風除室も手摺も海沿いの風圧力の関係でフレームが太いのが残念です。風除室からは180度パノラマの絶景が見えます。左がアプローチで右がカフェのテラスです。残念ながら禁煙です。
パーティールーム
扉で仕切れる会議や小パーティーので来る部屋です。通常は開放しています。黄金比の窓から洋画のように切り取った絶景の海が見えます。
早朝のメインルーム
玄関を入ると白い閉ざされた空間(お施主様の要望)に襖絵のような海の景色が目に入るように計画しました。部屋の中では潮騒の音は聞こえません。ゆっくりしたBGMが流れています。美術館で絵を見ている感じです。
サービステラスから日の出の風景
建物から朝日が一番美しく見える場所です。さすが有名な写真家いい写真です。コーナー部に壁
をなくして建物を軽く見せる部分を上手く、素晴らしいカットです。お施主様も絶賛していました。
朝日に映えるテラス
玄関からテラスに出た所からのカットです。この写真も素晴らしい。
駐車場から朝日に映える建物
この風景は設計者の私もイメージをしていなかった。素晴らしい写真が続きます。
建物と山が赤く染まって白の建物が景色に同化しているように見える。
駐車場から
山の稜線に沿った片流れの屋根に負けないように、アプローチの白い側壁が
建物のバランスを保つデザインです。
最初お施主様にここからのデザインを説明しました。
海からの全景
お施主様の要望で海岸から上ってくる道路よりアプローチを取り、海に面する敷地は
お客様が散策できるように芝張りをしてある。
スロープ(アプローチ)
アプローチのスロープは海が見えない角度からシンボルツリーを回りながら上り、
上り詰めた所で大海原が目に飛び込むようにデザインしました。
白壁の壁面にアクセントを兼ねた木の手摺を設置し窓も同じ形の同じ間隔で並べました。
テラス
海を眺めながらお茶を楽しむだけのスペースとしてデザインしました。
潮騒を聞きながら水面を見ながら飲むコーヒーは最高。
お客様が触る手摺トップは木の笠木としてガラス面が汚れるのを防ぎます。
テラスから風除室
玄関風除室からテラスは段差があります。
室内からの視線を邪魔しないようにテラスは室内より下がっています。
手摺は海を見る視線の邪魔をしないことを主にデザインしました。
サービステラスからテラス
空がガラスに写っています。コーナー部のガラス越しに見える海は雲が重なって
幻想的で、素晴らしい。さすが有名な写真家いい写真です。
入口からメインルーム
窓際のカウンター席は視界の限り海が満喫できます。ボックス席は落ち着くように天井を高くしました。右側がサービスカウンターとブルーの海の底をイメージしたカップボードです。
メインルームから海
素晴らしい海の景色が満喫できます。海の景色を邪魔しないように手摺は木製で薄くしました。
メインルームの奥から
玄関が見えないように工夫しています。左側のサービススペースの上が空調機械を収納した
ペントハウスになっています。
カフェのトイレ
お施主様のご要望で広いトイレです。カフェの部分と違う仕上げとしました。
建物遠景
このカフェ ラメールの施工者は株式会社八千代組です。
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