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作品№7 那賀川ドーム(カフラ) 1996.7 撮影 幸田青磁 |
この那賀川ドームのお施主様(高鶴氏)は私が一級建築士になったころ建築士会の青年部で一緒に建築の勉強をした仲間の一人です。その頃彼は家業の高鶴瓦センターで瓦屋根の工事と営業をしていました。そして有名なカメラマンで瓦師である山田修二氏を師として彼は瓦と建築の研究をしていました。この作品の設計に対してのお施主様のご注文は「瓦屋根のコンテストに出品できる造形でかつ瓦が普通に葺けないような屋根の形」というものでした。建築家としてなかなかこのようなお施主様には巡り会えません。建物は住宅と店舗の形の違う二つの棟が一つの建物になっている形態を採用しました。デザイン重視のこの建物が私の代表作になる事は自身で感じていました。建物が長く存在して欲しい事と、お施主様の名字の高鶴から鶴と亀を連想しました。住宅を鶴棟とし店舗を亀棟としてデザインし歪んだ敷地の角度に合わせて二つの棟をつなげました。この建物の住宅部は土塗り壁に杉厚板を重ね張りしています。店舗部分は大空間を支える為に鉄筋コンクリートの壁の上に木造の屋根を乗せています。
南側からの全景 左の亀棟別名那賀川ドーム(カフラ)が店舗で右の2階建てがタンチョウ鶴の羽の色を屋根にデザインした住宅です。小さいので見にくいですが棟の鬼瓦に高鶴氏オリジナルの左が鶴の頭で右が尻尾です。写真のように太陽の日差しにいぶし瓦が輝き美しい屋根です。 | |
那賀川ドーム 日本瓦の本葺き(丸平瓦葺き)で棟瓦がありません。棟部は特注瓦で屋根の向こうからこちらまでつながっています。この建物は屋根が亀の甲羅で開口部を亀が手足を引っ込めた状態のイメージです。前と後ろが分かるように玄関に半円の庇を設けました。正面の扉は勝利のVサインです。しかしコンテストは落選しました。 | |
道路側から この建物の一番力を入れてデザインした屋根は建物から浮いているように見せています。壁はいぶしや木に合うように白壁として、腰壁と練塀は瓦師でお施主様の高鶴氏のデザインです。建物によく合っていて美しい。丸屋根の上にちょっと見えているのか鬼瓦の鶴の頭です。 | |
建物裏面 外壁が杉厚板の重ね張りの住宅としっくい塗りの店舗のコントラストはこの頃よい15年たった今の方が美しく見えます。 | |
床の間 徳島県の南部地域ではごく普通の床の間ですが引戸の引き手や障子の飾りにいぶし焼のデザインが施されています。 | |
和室からLDK ちょこんと座っているかわいらしい兄弟ですが今は社会人になっています。 | |
LDK 天井を高くするために2階の梁が見えています。お施主様のご要望で住宅にはあまりお金をかけませんでしたが、キッチンカウンターに創り付けの食器棚が付いています。 | |
LDK 建物の耐久性を上げる為に柱などの構造材が見えています。 | |
店舗 床はいぶしの敷き瓦です。壁はコンクリートの打ち放しで天井は2階の座板のままです。6mのスパンを大きな丸太梁で支えています。右側が住宅で浮いたような階段の向こうからつながっています。奥の座敷で一杯飲むのは最高でした。座敷の上は吹抜けになっています。 | |
店舗見返し 現在はオシャレな家具屋さんアンディゴの店舗になっていますが、建築当初は瓦のショールームに使っていました。照明デザインは照明デザイナーの宮城久典氏です。電線は碍子配線でオシャレな空間に仕上っています。この1階は店舗ですから来て頂いたらいつでも見えます。 | |
店舗2階 ドーム型の屋根の野地板に杉を使用しています。屋根を支える集成のアール梁はアートパーツで造りました。集成梁の耐久力を考慮して柱は1.9m間隔に全て入っています。母屋も野地板も無垢材を工夫して張りました。素晴らしい空間ですよ。 | |
住宅のアプローチ 左が店舗で正面に住宅の木製連子格子玄関引戸が見えています。アプローチと玄関ポーチ床もお施主様のデザインです。玄関の向こうに屋根付の濡れ縁のようなデッキが見えています。 | |
夜のドーム 外部も照明デザイナーの宮城久典氏デザインでお施主様と共同で制作した特注の照明器具が建物を飾ります。美しい。 | |
カフラドームと月 私の一番お気に入りの写真です。 | |
夜景全景 カフラの屋根が夜になると室内からの明かりで建物から浮いているように見えて白壁が一段と白くなり良くできた建築と私自身満足です。 |
この店舗併用住宅の施工者は那賀川町の美馬工務店が造りました。
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