徳島の建築家
中飯賀業は建築の専門家 建物の設計や企画をお任せ下さい。徳島県阿南市で建築設計事務所を開設しています。

なかい  しげのぶ
中飯賀業建築研究所
Shigenobu Nakai



木造の住宅から店舗工場など全ての建築を設計します。新築からリフォームまでお施主様の要望にお応えします。
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〒779-1750 徳島県阿南市椿町瀬井29-6
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  作品№1  日和佐の住宅  1991.4  撮影 幸田青磁


 この住宅は私が独立していましたが、まだ松本設計事務所で残務処理をしながら設計をしました。お施主様とはその頃テニス仲間でよく一緒にテニスのダブルストーナメントに出場して小さな大会で優勝した事もありました。その事もあり独立第一作を設計させて頂きました。今から思うと大変勇気がある方だと思います。練習のつもりだから設計料はいらない代わりに私の好きなように設計する話となり、奥さまのご要望「ドーマー窓(屋根に突き出た窓)のある洋館風」と部屋数や予算などお聞きして小さな模型とプラン図を作成しました。一回目のプレゼンの通りの建物が出来ました。その頃まで勤めていた事務所で設計する新建材住宅とは違う、ずっと私が創りたかった自然志向で高耐久の住宅をコンセプトに設計しました。外観は洋風ですが構造、仕上げは戦前の木造住宅を参考に設計しました。

正面から外観

裏に美しくない高校があるのが少し残念です。屋根は日本瓦で壁は杉厚板の重ね張りです。バルコニーとフラワーボックスは木で作りました。この頃は防腐処理の技術が無くそのままで創りましたが5年後に腐り今は同じように復元されています。 

建物概要

 建設当時に建築学会の作品集に応募した時の資料です。

1,2階平面図

 11m角の敷地に夫婦、母親、子供3人の住宅を中央の階段室を囲むように配置しました。図面下方向が南東で前に道路を挟み小さな入江があり全室から入江の見えるプランとしました。階段室を1階から屋根面まで吹抜けとして天窓を付け、夏場の換気と明かり取りにしています。

 

3階平面図

4.5帖の子供室にははしごで登る3階の4.5帖が付いていて北側の子供室も3階のドーマー窓から入江が見えます。「3人の女の子の部屋はお嫁さんに行ってもそのまま残す」とお施主様のご要望があり、出来るだけ広く印象が残るように設計しました。

 

立面図

今では珍しい手書きの設計図です。この立面図のように建てられています。私は立面図で美しい建物は美しいと考えています。透視図、パースとか3Dは角度でごまかせますが、立面図は造形のバランスを100%表現します。

 

断面図

階段の吹抜け状態と子供室が2階建てとなっているのがよく分かります。3階部分は屋根裏小屋です。アルプスの少女ハイジのような可愛いお子さんがいたのでこのようになったのでしょう。

 

 対岸から全景

この写真は私が撮ったのでピントが家に合っていないのですが街並みや風景が映っているので載せました。風の無い日は水面に家が写り綺麗な風景です。

 

 南側から外観

この方向からをメインに外観のデザインをしました。バランス良く出来ていると我ながら思います。

 

 アプローチ

自然の材料だけで作られているのでモノトーンの写真で十分美しく見えます。思わず色合いを想像していまします。基礎も自然石で仕上げられています。

  玄関ホール

小さい家なのでこの頃に珍しく廊下がありません。真ん中に丸太の大黒柱が土間とホールの空間を分けています。

 

リビング
ダイニング

自然の材料だけで作られているのでモノトーンの写真で十分美しく見えます。新築のころは木目が華やかでしたが、20年後の今は木があめ色になってコントラストが美しくなっています。

 

子供室6帖

この部屋は南の隅にあり日当たりも景色も最高で3階の部屋は付いていません。子供は小さかったのでこの頃はこの部屋でみんなが寝ていました。電線は昔の家のように碍子で配線されています。

 

子供室4.5帖

この部屋は4.5帖しかないので3階に4.5帖の屋根裏部屋が付いています。梯子を登ればドーマー窓から水面が見えます。

 

屋根裏部屋4.5帖

屋根裏部屋は階段室の吹抜けを囲むように建物の端から端まで付けられています。建物が高く造られているので水平剛性を高める目的もありました。各部屋から階段室の吹抜けに向け採光と換気のために窓が付けられています。

 

主寝室の
屋根裏部屋

主寝室の屋根裏部屋は主に物置として利用されています。大空間で音楽を楽しむには最高ですがこの頃の窓はペアガラスが無かったのと、天井板(野地板)から隙間風が入り冬場は寒いとクレームがありました。この建物の次の家から改善されています。知識が無くて申し訳ございませんでした。

 

1階から階段室

高さ10mの吹抜けは圧巻です。

 

 階段ホール

2階から見る吹抜け。この吹き抜け空間が一番美しく見えるカットです。手摺の親柱はお施主様の趣味です。壁がしっくい塗り仕上げなので壁が汚れないようにこの頃では珍しく階段手摺が付けられています。

 便所

床と腰はガラスのタイルで美しく長く使えるようにしました。壁と天井は杉板張りです。

 

夜景

照明デザインは照明デザイナーの宮城久典氏です。温かい雰囲気で仕上がりましたが、右下の部屋(和室)に蛍光灯を使ったため障子が白く光って変ですが、今は蛍光灯も電球色になっているで同じ色です。

この住宅の施工者は美波町の日和佐工務店が造りました。

ちなみにこの住宅の工事費はお施主様が工事を手伝い約1800万円くらいだったと思います。日和佐工務店の社長様を含め素晴らしい職人さん達に恵まれ、ほぼイメージ通りの建物が出来ました。工事に携わったみなさんありがとうございました。この住宅は私が初めて作った作品ですが住宅として一番好きな建物です。お施主様も幸せそうで、この後も私に3棟(店舗併用住宅、城山会館、住宅併用店舗)の設計をさせて頂きました。現在私の設計した4棟目の建物に一番下の娘さんと住んでいます。この住宅と2棟目の住宅はそれぞれ二組の娘さん御夫婦が住んでいます。長く使って頂く住宅を目指して創って来た私にとっては大変幸せな話です。また建設当時はこのような住宅は珍しくエンドユーザー向けのハウス雑誌(ニューハウス)に掲載され、後に雑誌を見て設計の依頼を頂く事となり、私の夢(建築家になる)の始まりの住宅です。この住宅を見るたび私の仕事のスタンスは正しいと思います。

 

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