徳島の建築家
中飯賀業は建築の専門家　建物の設計や企画をお任せ下さい。徳島県阿南市で建築設計事務所を開設しています。

なかい　　しげのぶ
中飯賀業建築研究所
Shigenobu Nakai



木造の住宅から店舗工場など全ての建築を設計します。新築からリフォームまでお施主様の要望にお応えします。
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〒779-1750　徳島県阿南市椿町瀬井29-6
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　　　瀬戸の住宅　　　　　木造２階建て　　　40坪　　　　　撮影　幸田青磁　

　この住宅は友人が設計していましたが、事情があって基本設計の途中から引き継ぎました。
平面プランはほとんど出来ていました。友人の基本設計はどちらかと言えば洋風でしたが、
お施主様と打合せを重ねるうちにこのようにどちらかと言えば和風に変わりました。
　敷地は古い街並みの一角にあり、古い建物が建っていました。狭い道路の角地にあり最近の
大雨で町が浸水した場所です。お施主様は約１ｍ屋敷を上げて欲しいとのご要望でした。
４ｍ未満の道路のため敷地いっぱいに擁壁が造れないので、道路に面する部分は建物を高く
する事として、南側は隣地側に擁壁を設置して庭の部分だけ敷地をかさ上げしました。
道路が狭く道路斜線の制限と敷地を上げた影響で建物の高さを極限に抑えました。
建物の床の高さは隣接する道路より1.6ｍ上がっています。
敷地は良好な日当たりと通風が期待できるため工法はＮハウス工法を採用した自然派住宅です。

　

　駐車場から
　　全景　

駐車場はレンガ敷きの間に植栽をするデザインとしました。基礎と塀を兼ねるデザインでコンクリート打ち放しで仕上げました。お施主様の要望で少し暖かな外壁の色にしました。玄関部分は杉板の重ね張りで仕上げました。古い街並みに合っているように見えます。

 玄関正面

基礎と門柱は透かしました。門扉と玄関引戸は玄関部分の杉板重ね張りのデザインに合わせました。約１ｍ上がるアプローチには木製の手すりを付けました。玄関脇の窓にも目隠しを兼ねた木製の格子を付けました。基礎が高いので外壁の水切りが見えすぎるため水切りを省略しています。

平面プラン

道路に面する部分より庭の部分は１ｍ上がっています。

１階は居室の日当たりとプライバシーを確保しています。

２階も居室の日当たりと通風、プライバシーを確保しています。子供はまだ小さいので将来仕切れるような計画です。

建物南面

全室南向きに大きな掃き出し窓を設置し、１階のデッキは生活を庭に誘導するように造られました。右側の手摺はお客様の布団干しです。左側に物干しが造られています。２階のデッキの手摺は１階の手摺と同じデザインでしたがお子様がまだ小さいので大きくなるまでの簡単な格子を設置しました。 

 玄関ホール

正面に階段の目隠しとして柱の格子を玄関収納と一体的にデザインしました。壁はコストを下げるためにＮハウス工法の板が見えています。建物の高さを抑えたので廊下も２階梁が見えるので同じ間隔にデザインしました。

 玄関の見返し

床は桜のオイル加工されたものを採用しました。右側の和室入口引き戸は和紙貼りとして廊下に変化を付けました。正面に見える玄関の明かりとりは換気も兼ねています。
オシャレな照明デザインは照明デザイナーの宮城久典氏です。

 階段

階段を真壁にして階段と廊下の幅員をかせぎました。階段の下は物置と便所になっています。手摺の親柱の球は親柱の材料で加工しています。上から見ると木目が親柱に合って綺麗です。階段は全て杉とヒノキの無垢材で作られていて美しく、高寿命で修理も出来ます。子供が小さいのと将来のことを考慮して階段は緩くしました。

 便所

階段下のスペースを一部利用しています。壁の杉板が白の衛生器具がより清潔に見せます。

 洗面脱衣室
　からＤＫ

脱衣室は天井も杉板を張っています。浴室入口横にタオルや下着を収納するロッカーを作り付けました。お施主様の好みでキッチンカウンターの天板は銘木を使用しました。支え柱はお施主様が山から探してきたと思います。少し見えるキッチンはトーヨーキッチンです。

 リビングから
　　キッチン

建物の高さを抑えたため２階梁が昔の家のように大きく露出しています。カウンターとテーブル、テレビ台の天板は同じ銘木でアンディゴが納入しました。お施主様のこだわりです。アンディゴは私が以前設計したカフラで営業していてその関係でお施主様とつながりました。

 リビング

床はお施主様がスタンガスにお勤めでＬＤＫは温水の床暖房が設置されています。床は床暖房用の無垢の桜でオイル加工されたものを採用しました。１階の床は和室以外全て桜の無垢フローリングです。

 和室６帖

大きな２階梁がレトロ間を漂わします。右奥の飾り棚には床柱の向こうで南向きにお床があります。
 ２階階段ホール

２階の廊下はＮハウスの杉落とし込壁板と柱梁の構造材がむき出しで天井等の仕上げがありません。壁も天井（屋根野地板）も厚さ３ｃｍの杉板を隙間無く仕上げて断熱材を兼ねた仕上げとなり理想的な空気を作ります。奥に見えるのが書斎コーナーです。
 書斎コーナー

２階廊下の突き当たりに書斎コーナーを造りました。将来子供と並んで学習するのがお施主様の理想のようでした。
 子供室

子供はまだ小さいのでここは遊び場になっています。将来は部屋の中央で家具か何かで仕切り二部屋にする予定で入り口とクロークはそれぞれ二箇所あります。上部にロフトが見えています。
 子供室ロフト

将来二つに仕切れるようにそれぞれ階段ホールへの換気窓が付いています。
主寝室

大きな小屋梁が部屋の中央で交差しレトロで落ち着いた内装に仕上げました。入り口上部に３帖大のロフトがあります。 
 主寝室

入り口上部のロフトは奥に階段ホールへの換気窓が仕込まれている。
左側のクローゼットは屋根下まで何段も棚が設置されていて大きな収納力があります。出入り口引き戸は引き残しがない特注金物が付いています。
 ２階便所

Ｎハウス工法の落とし板を留める暴れ止をを反対側につけ壁をすっきり仕上げています。入り口部はスクリーンのように仕上げました。木の中の白の衛星器具は引き立ちます。
  玄関ポーチから庭に上る階段から

庭からは木製デッキに上がりやすく踏み段場付いていて建物が庭とつながったように見えます。
建物周囲は建物裏と車の出入り口以外は生垣で仕切り自然な雰囲気を出しています。

この住宅の施工者は（有）芳川建設が造りました。

ちなみにこの住宅の工事費は外構工事も含めて約２０００万円くらいで

設計監理料金は設計から工事監理（業者選定業務も含む）まで２００万円です。

 

 

 

 






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