徳島の建築家
中飯賀業は建築の専門家　建物の設計や企画をお任せ下さい。徳島県阿南市で建築設計事務所を開設しています。

なかい　　しげのぶ
中飯賀業建築研究所
Shigenobu Nakai



木造の住宅から店舗工場など全ての建築を設計します。新築からリフォームまでお施主様の要望にお応えします。
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〒779-1750　徳島県阿南市椿町瀬井29-6
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　　作品№26　うどんの志乃屋　　　撮影　幸田青磁

この作品は独立した直後に私の一番のパトロンであった尊敬するＫ氏に依頼されて設計しました。お施主様は飲食業の経験もなく当時修行に行っていました。その頃私はうどんは家で食べるものであると考えていました。そのため外で食べた事がありませんでした。依頼されてからそこらじゅうのうどん屋を網羅し香川付近まで出かけて行ったことを覚えています。

アプローチから

以前お施主様の家が瓦屋をしていたと聞いていたので瓦屋根の美しいデザインとしました。特に左側は手でさわれる高さまで葺き下ろしました。風雨の強い場所なので日除け庇を兼ねた木製の羽出し雨戸をデザインとして付けてました。残念ですが木製の庇は寿命が来て現在は外されています。玄関横の大きな石はお施主様の庭にあったものを使いました。

入口から店舗

両側に座敷席とテーブル席が並んでいます。床に敷き瓦を使っています。約１８年たつ今は敷き瓦の表面がちびてもの凄く美しく感じます。水を使う床掃除の時に建物が痛まないように基礎を腰の高さまで上げています。建築家が創れば店舗も耐久力があります。現在もほとんどそのままで営業しています。

座敷

左側の座敷はオープンな雰囲気で、右側はふすまで仕切れるようになっています。ふすまで仕切れば地窓と天窓だけで内緒の話が出来るような落ち着いた空間になります。座敷の上框の下部がアーチ状に切りこまれ靴が収納されるように工夫されたデザインとなっています。

正面から

建物の両側にシンメトリーのように独立した柱があり瓦の庇がより大きく見えるデザインです。この地方の住宅に多い入母屋屋根の形を屋根のデザインに取り入れています。


この店舗は神原建設株式会社が施工しました。

飲食業未経験のお施主様が経営する事を私は大変心配していました。開店当初は心配で良く通ったものです。しかし商売熱心なお施主様は20年後の現在も立派に経営されています。繁盛して何年か前に裏に店舗を増築（残念ですが他の業者）しています。現在もほとんどこの写真と変わりません。今から２０年後が楽しみな建物です。

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